2021-09-27
バルトの旅 2019 ⑥
Kaunas, Lithuania
カウナス最終日。朝は旧市街を散歩して、国立チュルリョーニス美術館と杉原千畝記念館を訪れた。初日に立ち寄った大聖堂前の広場では地元ドラマの撮影みたいなことをしていて、遠くから様子を見た。リトアニアのことを調べた時に知った芸術家のチュルリョーニスの絵画に惹かれて必ず行くと決めたのだけど、音楽家としても素晴らしい方で館内のオーディオルームでは荘厳な演奏が流されていて大聖堂の中の感覚に近かった。幻想的な一連の絵画はもちろん美しく、2巡してじっくりと鑑賞させてもらった。写真は撮らなかったけど、杉原千畝記念館では日本人として大戦中にユダヤ人を助けるためにビザをひたすら発行し続けたと言うことで今もカウナスの住宅地の中、大切に記録が残されているのだと知った。日本人として各地に旅で訪れると優しく迎えてくださる場所が多くて、過去の沢山の方々が残してくれた美しい行いのおかげ様だと本当に感じる。
カウナスを思い出すと、あの街が好きだったなと今でも感じる。街の空気感が自然に近くて気負っているところが感じられなかったからかもしれない。お天気はほとんど雨か曇りだったのに心は清々しかった。通り沿いのカフェから漏れ聞こえる音が良くてしばらく立ち止まる。
出発前の食事は鉄道駅のホームの奥にあったベジタリアンの小さなカフェ。ここで暖かいスープとファラフェルのラップサンドを頂く。駅員さんたちが休憩時に買いに来ていた。ここも美味しかったな。
夕方、ヴィリニュスへ出発。
text & photo by Hisayo
関連記事