2024-07-01

BARMANEとRONMADOR ⑤

RONMADORの改装を始める前に体験した記録を少しだけ挟みます。

2023年9月14日〜23日、スリランカを2人で旅をし、短い期間ながら、ドライバーさんのおかげで各地(コロンボ・ダンブッラ・カンダラマ・トリンコマリー・ポルンナルワ・キャンディー・コロンボ)を回ることができ、自然の力と人々の祈りの力とが共存したパワフルで優しい国を体感してきました。現地の方が召し上がる食事を体験したい旨を伝えていたので、各地で立ち寄った場所はローカルの方しかいないところで様々な種類の食事を楽しみました。

道中、突然の野生の象や孔雀に出会いました。

スリランカを代表する建築家、ジェフリーバワが設計したヘリタンスカンダラマホテルでは、水面と遠くの湖との境がないインフィニティプールは、水が干上がり期待していた景色とは少し違いましたが、猿がいたり(客室の窓は開放厳禁!)、トカゲがいたり、様々な小さな虫たちがいる自然環境の中、美しく設計された館内を歩いたり、ゆっくりとした時間を過ごすだけで満たされました。

とにかく海が見たくて立ち寄った北東のトリンコマリーでは、南インドのタミール人が多く住んでいる土地なので、街の雰囲気がインドのようでワクワクしました。

何よりも最後の方に立ち寄った古都キャンディが素晴らしくて、仏歯寺ではちょうど祈りの時間(プージャ)と重なって素晴らしい体験をしました。プージャ中の太鼓の音が鳴り響く中で手を合わせていると、大きな振動が全身を駆け抜けて行き、目から涙が溢れて止まらなくなりました。流れに身を任せて2階に上がると、ちょうどタイミングがよく仏歯が保管されている扉が目の前でパカっと開き、黄金の器が見られました。

感動しながらもお祈りしている方の邪魔にならないように、速やかに1階に降りて静寂に戻った空間にしばらく残っている時間、ムーンストーンの上に立って目を閉じていた夫が、突然涙を流しだしたので、何があったかと尋ねると、”ただ料理をしたらいいんだよ” と心の声が聞こえたそうです。シンプルな言葉ですが、私にも沁み入りました。

日暮れの際に一周したキャンディ湖は美しい景色で、幸せな記憶の一つです。

最終日の前日、コロンボにあるバワの邸宅 “Number 11” の見学に伺い、私が個人のインスタに投稿した写真を見たひろみさんが、RONMADORのイメージカラーとしてどうかな?と候補を伝えてくれたのがこの写真です。私の中では初めからRONMADORのイメージカラーはピンクだったので、お互いにしっくりとくるカラーとなりました。

リフレッシュが目的の旅でしたが、思いがけずに沢山の場所を訪れることができ、奥の深い時間をいただきました。
帰国してからは、いよいよお店の掃除とメンテナンスと改装です。試行錯誤の日が始まります。

続きます!

Text : Hisayo

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