2022-08-14

小さな生き物

虫が苦手な方は見ないでくださいね。

私たちにとって、不思議なタイミングで見つける虫たちが可愛くて仕方がなく、ずっと見ていたくなる気になる存在。特に虫好きです!ということではなくて、吉兆かな?と捉えたり、単純に小さな存在に出会えて嬉しくなります。お店の前で、家の玄関の前で、道端で。

この春、帰宅途中に小さな川沿いを夫と2人で並んで自転車を走らせている時のこと。夫が “わ!” と軽く騒ぎ始めたので何があったかと見たら、なんと蛍が夫の服に付いていたのです。マジマジと見るけれど飛んでいく様子がなく、お尻を点灯させながら服の上を歩いている。なんだかラッキー!と心で思いながら、並走しました。南禅寺付近の小さな川に送り届けると、ふわ〜と飛び立っていきました。

今年2番目に驚き、嬉しかったのは、ある神社での出来事。友人たちと御参拝をしていて、ご神水の近くに見たことのないブルーのトンボに出会い、手を出したら乗ってくれました。blue dragon fly。実はその神社は青龍にご縁があることを、一緒に行った友人が後から調べて教えてくれました。

ある日の夜、帰宅したら玄関の前にいた、と夫がクワガタを手に乗せて見せてきました。マンションの一階で、すぐ近くに木があるわけではない。違う階の方の落とし物?いやいや。と言いながら大家さんのお庭側のベランダにある植木の根元にそっと置いたら、しばらくするといなくなっていた。あの日だけの出来事。

お店の前ではよくあることですが、なんでここに?のベストワンは、プラスチック製みたいなツルンとしたバッタがしばらく植木鉢の辺りにいたことです。これは私たちの妄想ですが、この場所にしては珍しい虫が現れるといつも、お店がオープンする3週間前に他界した私の父が様子を見に来た!と思って、挨拶がてら近くで観察します。というのもBARMANEオープン初日、中型の綺麗な蜂が外側の窓ガラスに張り付いて、午前中から夕方まで離れなかったことがあって、感覚的に”パパや!”と嬉しくなりました。こういう時は特に蜂であっても怖いとは一切思いません。無理に近づかずに邪魔をしなければ大丈夫です。実際に虫からしたら人間の方が大きいし怖いんじゃないかと思いますし。とにかく、割と美しかったりカッコ良い姿で毎年パパはやってくるね、と言いながらお迎えしています。

2枚目は、夫が撮った、暑いからか知らないけどバッタが日陰で伸びてる姿(笑)

蝶々はどこで見ても可愛い飛び姿で目を奪われます。この写真の子は飛ぶと綺麗なブルーが見えて、止まると隠れてしまうという姿でした。見ていると、なんと軽いんだろうかと羨ましくもなります。写真の植物は勝手に店の前で育ったものですが、コンクリートに囲まれた場所では有り難くて、数年前にマンションの掃除のおじさんにお願いして以来、ずっと残しておいてくださいます。毎年可愛くお花が咲くので、そのおかげで蝶々が蜜を吸いに飛んできてくれる日もあります。

最後に、今日の出来事が夫からシェアされました。

“今日店に行くときに自転車に乗る前に落ちてきたカナブン。弱っていたので木のとこまで連れていってあげました。”

どこかで聞いたと思ったら、最近観たばかりの川原チャンネルでのランジャタイ国ちゃんのトークを思い出した!https://www.youtube.com/watch?v=RKhSBWWDrwk

別枠として、蚊など、後から痒くなったり跡が残ってしまうような虫は苦手です。でも無駄な殺生はやめたいので、出来るだけ殺さずにいるようにしています。離れてもらうように努力します。思わず殺してしまった時には、ごめんなさい!と謝ります。蚊はどうして存在しているのでしょう。これはずっと疑問です。蝿やGさんは本当に難しいというか、集まったり生まれる環境にしないようにこちら側が気をつけないといけませんね。

まだ後少し、この場所で続けると思いますが、近い将来にもう少し自然の量が多い場所へ住もうねと約束しています。京都は好きなのですが、理想のビジョンが見えているので時が来ればどこかへ移動します。それまでこの地でお迎えしますので、どうぞよろしくお願いします。

text & photo by Hisayo

関連記事
error: Content is protected !!